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![日中のヴァット・プーをドローンで撮影。](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=1070x10000:format=jpg/path/s45f8c3db950408ef/image/i42bc5b9cf3f3062b/version/1696321447/%E6%97%A5%E4%B8%AD%E3%81%AE%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%83%E3%83%88-%E3%83%97%E3%83%BC%E3%82%92%E3%83%89%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%81%A7%E6%92%AE%E5%BD%B1.jpg)
ラオスの南部は、多くの旅行者にとって地図上の黒点だ。見どころが少なすぎ、面白みがなさすぎ、移動が大変すぎるため、多くの旅行者は近隣諸国に逃げたがる。しかし、それは全くの間違いである。印象的な自然を除けば、ラオスの2つのユネスコ世界遺産の1つであるヴァット・プーもまた、訪れる価値があるからだ。
![白い花をカメラに向け、微笑む女性。](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=1070x10000:format=jpg/path/s45f8c3db950408ef/image/i1005425a00557a4b/version/1696321455/%E7%99%BD%E3%81%84%E8%8A%B1%E3%82%92%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%A9%E3%81%AB%E5%90%91%E3%81%91-%E5%BE%AE%E7%AC%91%E3%82%80%E5%A5%B3%E6%80%A7.jpg)
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南への旅の出発点はラオスの首都ヴィエンチャンだ。ヴィエンチャンは特に見る価値があるわけではなく、多くの人が旅の拠点として利用するだけだ。ラオス第3の都市パクセに行くには、2つの選択肢がある。夜行バスで12時間以内に目的地に着くか、あるいは、私たちが選んだオプションだが、飛行機で快適に移動するかだ。700キロの距離を移動するのに約1時間半かかり、街の小さな空港から歩いて出ることができる。
![パクセのメコン川に沈む夕日。](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=1070x10000:format=jpg/path/s45f8c3db950408ef/image/i8f7e79c7609b7d9c/version/1696321461/%E3%83%91%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%81%AE%E3%83%A1%E3%82%B3%E3%83%B3%E5%B7%9D%E3%81%AB%E6%B2%88%E3%82%80%E5%A4%95%E6%97%A5.jpg)
私たち自身はパクセの少し郊外、正確にはチャンパサックに滞在した。ナコーン・リバー・ビュー・ホテルを強くお勧めする。宿泊施設はメコン川沿いにあり、朝日は息をのむほど美しい!オーナーはあらゆる希望を叶えてくれるし、食事も最高だ。そこからヴァット・プーまではそう遠くない。わずか10キロの埃っぽい道が、私たちと不快なマウンテンバイクを寺院群から隔てている。再び太陽が容赦なく照りつけ、そよ風だけが涼しさを与えてくれる。手を振る子供たち、そして彼らの楽しげな英語の挨拶が、私たちの唇をほころばせる。そして私たちは、なぜスクーターを借りなかったのかと自問する。しかし、転がる石に苔は生えない!
![昼食時のヴァット・プー古代遺跡。](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=1070x10000:format=jpg/path/s45f8c3db950408ef/image/i3fdd13407268cfa8/version/1696321465/%E6%98%BC%E9%A3%9F%E6%99%82%E3%81%AE%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%83%E3%83%88-%E3%83%97%E3%83%BC%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E9%81%BA%E8%B7%A1.jpg)
寺院に行くには、午前6時から午後6時までの開館時間に注意すること。もちろん、一人50,000キップ(≒2.50ユーロ)の入場券も必要だ。入り口からは、まだ寺院群の様子は何も見えない。実際の入り口までは無料のEシャトルバスで行く。巨大な水盤と最初の柱を通り過ぎ、ようやく最下層にたどり着く。左右対称に建てられた2つの建物が向かい合っている。観光客は数人しかおらず、私たちは遺跡の木陰で休んだ。
![日中のパクセ近郊のヴァット・プー古代遺跡。](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=1070x10000:format=jpg/path/s45f8c3db950408ef/image/i708e85764fce8122/version/1696321469/%E6%97%A5%E4%B8%AD%E3%81%AE%E3%83%91%E3%82%AF%E3%82%BB%E8%BF%91%E9%83%8A%E3%81%AE%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%83%E3%83%88-%E3%83%97%E3%83%BC%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E9%81%BA%E8%B7%A1.jpg)
![パクセ近郊のヴァット・プーのクローズアップ。](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=1070x10000:format=jpg/path/s45f8c3db950408ef/image/i902596d9d28c37a3/version/1696321473/%E3%83%91%E3%82%AF%E3%82%BB%E8%BF%91%E9%83%8A%E3%81%AE%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%83%E3%83%88-%E3%83%97%E3%83%BC%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97.jpg)
![木とその根が、ヴァット・プーへの階段を飲み込んでいる。](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=1070x10000:format=jpg/path/s45f8c3db950408ef/image/ide838994db5d1f72/version/1696321477/%E6%9C%A8%E3%81%A8%E3%81%9D%E3%81%AE%E6%A0%B9%E3%81%8C-%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%83%E3%83%88-%E3%83%97%E3%83%BC%E3%81%B8%E3%81%AE%E9%9A%8E%E6%AE%B5%E3%82%92%E9%A3%B2%E3%81%BF%E8%BE%BC%E3%82%93%E3%81%A7%E3%81%84%E3%82%8B.jpg)
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細い石の階段が、花の咲き乱れる寺院の木々の下をさらに上へ、次の階層へと続いている。頂上には、蛇の頭がついた小さな寺院がある。しかし、水源、石に彫られたさまざまな動物、そして複合施設を見渡す眺めは、一見の価値がある。この寺院の一部は、カンボジアの有名なアンコール・ワットよりも古い6世紀のものとされている。典型的なクメールの建築様式がここにもはっきりと見て取れるため、この2つの寺院の比較も容易にできる。規模や知名度ではヴァット・プーにかなわないが、この寺院群には独自の魅力がある。ちなみに、この遺跡は忘れ去られ、1866年に再発見された。ヴァット・プーはもともと、シヴァ神を祀るヒンドゥー教寺院だったというのも興味深い。しかし、建物には仏教の要素が多く取り入れられ、結果的にユニークなミックスとなった。
![ヴァット・プーまでの道には、寺院の木々が花を咲かせている。](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=1070x10000:format=jpg/path/s45f8c3db950408ef/image/icc23a48f81a7f87d/version/1696321481/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%83%E3%83%88-%E3%83%97%E3%83%BC%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%81%AE%E9%81%93%E3%81%AB%E3%81%AF-%E5%AF%BA%E9%99%A2%E3%81%AE%E6%9C%A8%E3%80%85%E3%81%8C%E8%8A%B1%E3%82%92%E5%92%B2%E3%81%8B%E3%81%9B%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B.jpg)
![ヴァット・プーへの道を歩く男。](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=1070x10000:format=jpg/path/s45f8c3db950408ef/image/i194f11307194f81e/version/1696321485/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%83%E3%83%88-%E3%83%97%E3%83%BC%E3%81%B8%E3%81%AE%E9%81%93%E3%82%92%E6%AD%A9%E3%81%8F%E7%94%B7.jpg)
![ヴァット・ポウの荒れた道を下ってくる一行。](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=1070x10000:format=jpg/path/s45f8c3db950408ef/image/i002857a005459f4a/version/1696321489/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%83%E3%83%88-%E3%83%9D%E3%82%A6%E3%81%AE%E8%8D%92%E3%82%8C%E3%81%9F%E9%81%93%E3%82%92%E4%B8%8B%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%82%8B%E4%B8%80%E8%A1%8C.jpg)
![ヴァット・プーへの急な階段を登る男。](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=1070x10000:format=jpg/path/s45f8c3db950408ef/image/ic48919713b53f1f4/version/1696321493/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%83%E3%83%88-%E3%83%97%E3%83%BC%E3%81%B8%E3%81%AE%E6%80%A5%E3%81%AA%E9%9A%8E%E6%AE%B5%E3%82%92%E7%99%BB%E3%82%8B%E7%94%B7.jpg)
![ヴァット・プーへの長い道を見下ろす女性。](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=1070x10000:format=jpg/path/s45f8c3db950408ef/image/i1409a9acf1d54619/version/1696321497/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%83%E3%83%88-%E3%83%97%E3%83%BC%E3%81%B8%E3%81%AE%E9%95%B7%E3%81%84%E9%81%93%E3%82%92%E8%A6%8B%E4%B8%8B%E3%82%8D%E3%81%99%E5%A5%B3%E6%80%A7.jpg)
![最も高い場所にいる男が、ヴァット・プー団地全体を見下ろす。](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=1070x10000:format=jpg/path/s45f8c3db950408ef/image/i94fd7687f22cb7f7/version/1696321501/%E6%9C%80%E3%82%82%E9%AB%98%E3%81%84%E5%A0%B4%E6%89%80%E3%81%AB%E3%81%84%E3%82%8B%E7%94%B7%E3%81%8C-%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%83%E3%83%88-%E3%83%97%E3%83%BC%E5%9B%A3%E5%9C%B0%E5%85%A8%E4%BD%93%E3%82%92%E8%A6%8B%E4%B8%8B%E3%82%8D%E3%81%99.jpg)
敷地内では、それぞれの寺院を眺めたり、寺院の木の下で少し休憩したりと、何時間でも過ごすことができる。ヴァット・プーには独自の魅力があり、他の重要な建造物の陰に隠れる必要はない。このユネスコ世界遺産だけでも南への旅の価値はあったが、この地域にはさらに多くの見どころがある。この国で最も高い滝があるボラヴェン高原が、これから数日間の目的地だ!